平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

友人たちの仕事(吉田理佳+矢吹有鼓、さげさかのりこ、ちばえん) 2009/11/30

sakota

羽鳥書店からこのたび発売された『四万十日用百貨店』(迫田司著)は、友人・吉田理佳さん(校正)が、羽鳥書店の矢吹有鼓さんというエディターと一緒に、編集、校正に関わった記念すべき一冊である。
著者の迫田さんはデザイナーである。勘違いしている読者にハッキリと云うが、デザイナーは「耕す人」である。決して「レイアウトする人」ではない。人も畑も地域も文化も耕す。そうして本書は、モノの持つ力を改めてきちんと教えてくれている。
羽鳥書店については
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/899.html
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/847.html


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sagesaka

友人さげさか のりこさんの一冊は、PHPエディターズ・グループから出た『おじさんの畑は、今日もにぎやか。』だ。
この本は2006年6月5日からこんにちまで、さげさかさんが折に触れ、アップしてきたブログが本になったものだ。内容は、あるおじさんの畑仕事の様子を通して、何気ない日々の営みこそ、繰り返す季節そのものであるということを教えてくれる。それは流行のナチュラル系、癒し系、どうオシャレでしょうの本ではない。そこの描き出されているのは、もっと常日頃である。
この本のもととなった「畑の仕事」もぜひ見てほしい。
http://oiur.blog69.fc2.com/
ちなみにさげさかさんは現在『考える人』(新潮社)にもエッセイを連絡されている。


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chiba

友人ちばえんさんの最新の仕事は、『小説新潮』11月号(2009年)で見ることができる。酒井順子の新連載『徒然草 REMIX』にイラストをつけている。
最近はかなり時代ものにのめり込んでいるちばえさんだが、彼女に魑魅魍魎を描かせると最高のパフォーマンスを発揮することをわたしは知っている。そちらの仕事もひとかたまりのボリューム(たとえば作品展一回分とか)で見てみたい。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/464.html

chiba

chiba2

ちばえんさんは、こちらの展覧会にも出品中ですよ。


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