平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

紙芝居、SPAC & スノド  2009/11/30

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日記がアップできないのは、予定がみっちりと詰まっていたからである。決してぼ〜としていたわけではない。


金曜日
静岡大学の情報意匠論の授業では、人文学部言語文化学科K教授をお招きして、ある企画のための公開インタビューを実施(まだ内容は伏せておいた方がいいと判断してイニシャルトーク。一緒にインタビューに参加してくれた学生Aさん、ありがとうございました)。
授業終了後には、K大生二人も参加してくれてみんなで雑談(ぞうだん)。といっても単なるおしゃべりの場ではなく、小川未明の紙芝居と荒井良二の二本立てで、朗読会の始まり、始まり〜。



土曜日
社会学科院生の授業。テーマ「地域の問題を解決するための環境に配慮した商品(サービス)の開発」に取り組んでいる学生たちのプランを、一人平均15分で12人とセッション。終了時にはかなりハイテンションとなり、どこからでもかかってこい亀田状態?! その足で、パソコンのメーラーを直してもらいにKさんのところへ駆け込む(復旧作業成功。Kさん、本当にありがとうございました)。みなさん、もうメールは大丈夫です。

日曜日
某広報誌のための座談会。終了時にスタッフみんなでカレーを食べ、少しだけ打ち合わせしてから、次のミーティングの場へと移動(ふーふーふー 息切れ)。

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そうして黄昏時からSPAC主催の『走れメロス』を観る(二度目)。
「次回はぜひ『女生徒』をお願いします」と安田雅弘監督に直接お願いする。「いいですね〜」と監督もいってくださったので実現の可能性はある。
ところで太宰には、こんな逸話がある。
ある夜、編集者と一献酌み交わしていた太宰は、新作だといって自らの作品を蚕が糸を紡ぐように諳んじてみせた。もちろん何もみないで、だ。その後、編集者が太宰の元に原稿を取りにいったら、あの晩と一言一句違わぬ作品が仕上がっていたという。どこまでが本当の話か判らないが、太宰という人はそういうことを時々やっていたようだし、彼の作品を音読してみると、いかに音を意識して言葉がくみ上げられているかがわかる。


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さらにその足で、今度はオルタナティブスペース・スノードールカフェで建築ユニット「AXISM」(影山智康・大橋史人)のレクチャーに参加。何々、若いユニットがやろうとしていることは、敢えて横文字atmosphereだといっているが、これは「日本なるもの」そのものである。ひじょうに明瞭だ。

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いつものスノードールの入り口が躙り口に。


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