平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

北極しろくま堂フォーラム2009  2009/11/23

shirokuma


東京は原宿で「北極しろくま堂フォーラム2009」を開催した。
http://www.babywearing.jp/
第一部は「育メンライフ」。熱心にメモを取りながら聞いてくださる若きお父さんやカップルが参加。北極しろくま堂の社員による育メン生活の発表。
第二部は「使い手の声をデザインする」という演目で、家具デザイナーの村澤一晃さんと北極しろくま堂代表の園田正世さんが対談。わたくし平野雅彦はコーディネーター。
ジャンルこそ違えど、村澤さん、園田さんは共に2009年のグッドデザイン賞を受賞した者同士である。といっても、村澤さんは、
http://www.murasawadesign.com/murasawadesign.html
という具合に日本を「股旅」して、約10社の家具メーカーと組んで、今回は9つ目のグッドデザイン賞の受賞である。貫禄が違う。
こちらも参加者は熱心にメモを取りながら聞いてくださる。
この対談を通してわかったのは、村澤さんのデザインする椅子も、園田さんが提供するスリングも、結局は風呂敷や着物と同じで、「遊びと幅という日本」を抱えているという点だ。それは、相手にあわせてカタチを変えていく変幻自在のデザインのことで、最初からこのカタチありき、このラインありきではないということだ。
村澤さん曰く。現場にずっとはりつき、例えば、最初にイメージした椅子もどんどんカタチを変えていく。展覧会に出品して、そこで来場者が使っているところを観て発見することもある。
デザインとはやはり「関係性の行動学」である。

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一番手前の赤い座の椅子が村澤さんの2009年グッドデザイン賞の椅子。カタチや細部へのこだわりもさることながら、その軽さが高く評価された。軽くするために施した結果、背もたれ両サイドのラインから、「三角形」が取り出せた。


フォーラムの様子は
http://www.babywearing.jp/mailmag/more/taidan/201001/

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東京丸の内 丸善本店「松丸本舗」を横断、縦断して、決断、縁談。

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おまけ
我が家のカメはすべて冬眠中。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/532.html
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/921.html

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