平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

小さな季寄せ 〜学生の力  2009/10/27

sagyou


わたしの疲労困憊ぶりを見かねたのか、学生TさんとTくんの二人が、授業のテキストづくりを日曜日の夜にもかかわらず手伝ってくれた。切ったり、巻き付けたり、貼ったり・・・
この分量をわたし独りで退治するのと、三人でやっつけるのとでは、当然ながら処理速度と正確さに大きな差が出る。時間でいえば単純計算で三分の一になる。夕方5時から9時近くまでの約4時間、三人で黙々と作業(いや、けっこう喋っていた)、独りでやったらぶっ通しでも12時間かかったことになる(いつも独りで準備するときにはそんなかんじである)。90分の授業のために、テキストひとつ創るのに12時間以上も費やすとはなんとも非効率的なことか。しかし、この非効率的な作業をすればするほど、実はじっくりと学生のボディーブローに効いてくる。
二人に払われた4時間のギャラは、某ブーランジェリーの焼きたてパンと紅茶!! 授業の準備はいつもKくんが全面的に手伝ってくれているが、加えて今回は強力な助っ人であった。ありがたや〜。
そのテキストは今週の情報意匠論で配布される。なになに、大袈裟なモノではない。極々小さな「季寄せ」という装置である。

katatataki

学生Mさんがくれた「かたたき券完成予想図」。本物はこれから届くらしい(笑) この発券の何がポイントか。それは日常の中でこういったクリエイティブを楽しむ余裕と発想力である。言語の遊技というのは、かなり高等なことである。

【追記】 ついに届く。かたたたたたたたたたたたき剣(違うか)

su1 su7

「おっとっと」は参考商品です。

su5

Mさんは切取線に苦労したという。なるほど。だが、そもそもこのかたたたき券はどのようにして使えばいいのだろう(汗)


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