お土産袋が教えてくれたこと 2009/10/14
先日、アナウンサーKさんから沖縄のお土産を頂いた(ありがたや〜)。メールのやり取りの中で沖縄のお話もいっぱいうかがった。
実は、恥ずかしながらこのお話を伺うまで、わたしは沖縄に点在する島々の位置関係を今ひとついい加減に記憶してきた。竹富島ってどこだったかなあ? 小浜島ってどういう位置関係? へー、連ドラの「ちゅらさん」の舞台って小浜島だったんだ〜(さすがに石垣島は分かりますが・汗)。
今回のやり取り中で、なるほど〜と感心したのは、頂いたお土産が入っていた袋にもあった(もちろん、中身もだけれど)。
ご覧の通り、袋には沖縄の島々が印刷されている。この袋の考案者はきっと、お土産を挟んでこんな会話があることを想像したに違いない。
「今回は、どこの島でどう過ごしたの〜?」
「その島ってどういう位置関係にあるの?」
「わたしも行ってみたいんだけど、他にどんな島があるの?」
「島と島って離れているの? 船で移動するの?それとも飛行機?」
だからお土産を渡す「その場」に沖縄の地図があることが望ましい。そこで秀逸だったのが、お土産の袋に直接地図を印刷してしまうという発想だ。確かに単純なことではあるが、これはけっこう重要な視点である。お店のロゴマークや屋号を競って印刷するのもいいが、その地域全体をいかに盛り上げるかも観光の視点からいえば大切なことだ。
この袋が教えてくれるのは、そのメディア(ツール)に必要な情報を「直接印刷」してしまうという発想である。この場合も、お土産袋の中に別紙で地図が入っていたとしても、果たして欲しいときにそれがタイミングよく取り出せたかどうか。
さて、この袋から学べることがある。例えば、救急用品にも同様の考え方が応用可能だろう。
風雨が強い場所でのアクシデントや大地震で動揺しているときなど、小さな紙切れに書かれた説明など、とても読んではいられない。そこで、三角巾や包帯に、使用法・必要事項・注意事項などを、あらかじめ直接印刷しておけばいいのである。緊急時の連絡方法なども同様である。そう、大切なのは、「メディア=説明書」というデザインである。
Kさん、ありがとうございました。
◆立て続けに講演やお仕事をお断りしていると、さすがに気がひけてきます。なかにはお金を払ってでもやってみたい仕事もあります。ただし、繰り返しになりますが、来年3月までの土日がほぼうまっています。やはり1月いっぱいまでの金曜日は授業で身動きがとれません。火曜日はずっとレギュラーがあります。おまけに・・・ふーっ。
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