平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

またまた、おめでとうございます


◆この時期に来て、8月から来年の1月までの土日がほぼ予定でうまってしまった(涙) ほとんどが講演や連続講座と大学の授業である。今年は社会学科院生のワークショップも担当することになりそうだ。
芝居も観たいし、旅行も行きたいし、羽も伸ばしたいが、ほとんど無理。そんなわけで、みなさん、個展やら講座やら芝居やら映画やら飲み会やらお散歩やら焚き火やら、たぶんお誘い頂いても土日はほとんど伺えません。お許しください。残念。

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◆土日で四つの芝居を観る。SPAC(静岡県舞台芸術センター)春の芸術祭の公演である。映画『劔岳 点の記』も観る。これはあとからまとめて記す(予定)

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◆仕事で、母校の服織中学へ行く(校歌は『銀の匙』の中勘助先生)。校長先生に校内を隅々まで案内していただく。ウン十年経った校舎だが、懐かしい風景があちこちに見える。卑下しているわけではなく、本当に問題児だったわたしは、これだけの年月を経た今でも何かしら居心地の悪さを感じる(汗)
今回の訪問でいちばん感激したのは図書室である。学校司書の力だろう、選書からディスプレイ、本を手に取りたくなるような工夫が随所に見られた。学校行事や社会の出来事、地域の情報など、図書室からはみ出して廊下にコーナーができていた。
校長先生に「これで本が紛失しないんですか」と伺うと、「そんなことは一度もありません」ということだ。ちなみこの図書室の取り組みは、2009年の読書活動優秀実践校として文部科学大臣賞を受賞したということだ。お〜 我が母校、鼻が高いぞ〜。おめでとうございます。元静岡市図書館協議会会長のわたしとしてはとても嬉しい。面識はありませんが、引き続きがんばってください、学校図書館司書さん。

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◆静岡大学人文学部の岡崎真紀子先生が『やまとことば表現論 ------源俊頼へ』(笠間書院)http://kasamashoin.jp/2008/11/post_685.htmlという本を上梓されたのは2008年12月25日のクリスマスの日だ。そうしてこの度この本が「日本古典文学学術賞」を受賞されたと言うことだ。おめでとうございます。この賞がいかにすごいかは、先日同学部の小二田先生が力説していたことからも伝わってくる。
岡崎先生が今年の新入生に贈った言葉が「お金を惜しまず本を買いましょう(もちろん買うだけではなく読みましょう)」だったので、さっそく購入、本日その本が手元に届いた。
荷をほどくとすぐに目次読書をはじめてみた。もしかすると今のわたしには半分も理解できないかもしれないが、少なくとも興味のあるワードやフレーズのオンパレードである。『劔岳』の次は「日本古典文学学術賞」の山脈に挑むことにする。

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我ハ歌ヨミニハアラズ。歌ツクリナリ。【源俊頼】


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