平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

ビジョンにカタチを与える

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◆打合せ会場に間もなく到着というときに携帯メールが届く。またまた例の中学生SくんとMちゃんである。
「行為功利主義について先生の考え方を教えてください」。
あのねえ、この間云ったばかりでしょう、キミたち。そんな質問を携帯メール二行で済まそうとしてはいけません!
でも今回はわたしもわざと意地悪くメールで即答する。
「継続的な愛をもって接すること」。
するとピンポン球を打ち返すように二人からメールが届く。
「では規則功利主義についての現代的可能性についてはどうですか」
あのねえ、今から会議なんですが・・・いや、逃げているわけではない。「近々会いましょう、会って話しましょう。今から会議です」ということで、その場をなんとか収める(汗)まったく困った中学生どもである(笑)そう、SくんとMちゃんキミたちのことである!!


◆社会人一年生のOさんと、木々がきれいに映える二階のカフェでランチ。
「手を抜いちゃいけないんですよね」というOさんの編集魂にハッとさせられる。
「一回の手抜きが命取りになるんですよね」と彼女は続ける。
「編集を志す者、次の瞬間に価値のなくなるような情報は垂れ流してはいけないと思うんです」とも云う。このセリフって普段はわたしの専売特許である。年齢差ダブルスコアのわたしが改めてOさんに教わる格好となった。
こういった編集魂を常に上書きし、バージョンアップしている後輩の出現は本当にうれしい。単なる「プラス思考」じゃないんだな〜。


◆静岡県立大学4年生のM野下K美氏主催「しゃべらnight  第一弾・フェアトレード」に出掛ける。M野下さんは、まったく底知れぬエネルギーの持ち主である。フィリピンを歴遊していたかと思えば、昨晩はNHKで喋りまくり、今晩は聴衆を前に、三人のフェアトレーダーを束ねてのトークを展開する。とにかくM野下さんは一途である。そうして甘酸っぱい感覚を絶えず放っている。今風に言うなら「いちずっぱい」のである。
静岡の学生も本当にすごい連中が育ってきたものである。


◆リーダーの役割は「ビジョンにカタチを与えること」である。

spac

SPACの奥野さん、「習わぬ経」を読ませてください。よろしくお願い致します。


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