平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

がんばれ、NPO法人CWP + もう一晩の中山一朗

MEN

新築したばかりの英和学院大学の学食メニューにあるラーメンにはお得感がある。厚切り焼き豚4枚入りで280円。某大学はどうか。


静岡英和学院大学の音楽ボランティアサークル「コンソメWパンチ」http://cwp.cocolog-nifty.com/blog/
がNPO法人CWPとなり活動の幅を広げることとなった。実際には、いっしょに活動してきた後輩たちにも会員になってもらいながら、卒業した安田君たちが法人化した格好だ。
わたしは微力ながら理事を引き受けることとなった。
代表の安田成希くんやその仲間たちの「本気」に心を打たれたからだ。
彼らは、在学中から幼稚園や保育園、特別養護老人ホーム、各種団体などから仕事を受け、年間約50ものステージを精力的にこなしている。すなわち彼らの活動は、在学中からとっくにボランティアの域を超えていたのだ。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/783.html
ますますの活躍、期待しています。

NAKAYAMA

先週土曜日に引き続き、月曜日の夜は山中一朗さんの朗読会へ。
演目は山田詠美の『天国の右の手』と中上健二の『隆男と美津子』。
『天国の右の手』はこんな書き出しで始まる。

「彼が私を愛し始めた時、私には既に右手がなかった。そして、私が彼を愛し始めた時、彼は既に結婚していた」

山田詠美の筆は、物語のヒロインに右手がないという設定で、ここまで心のひだを書ききれるものかというほど怖い。何よりもリアリティがある。他の山田の小説は読んだこと(聴いたこと)がないので判らないが、この掌編には確かに引っ搔き傷のようなリアリティがある。そうして、ちょっとした心の動きが読み手をほんのわずかだが「先回り」して描かれる。そこへ中山一朗の声が陰翳をつくる。みんなの全身が耳になっている。怖い。怖い。怖い。


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