平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

古い紙芝居 2010/07/08

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 昭和二十年ぐらいの紙芝居をいくつか手に入れた。もちろんわたしが生まれるずっと前の品物だ。においが良い。印刷が懐かしい。色が良い。稚拙な絵が逆に味にもなっている。何と言ってもストーリーや表現が自由だ。もちろん紙芝居というメディアや対象をおさえた上での自由という意味だ。

 最近は、新聞もテレビも雑誌も、なぜか表現にびくびくしている。過敏すぎるぐらいだ。今いちばん元気の良いのはブログか。
 そのブログの使い方で、わたしがとても気になっていることがある。それは相手がだれか判るように名前を出し、批判したり罵ったりしたりしながら、たとえ対象となる相手が顔見知りでも、ブログに綴ったことは黙っているという卑劣な態度だ。公にしておきながら、ひっそりと書く。妙な話だ。わたしは、このやり方を潔しと考えない。批判することは大いに結構だ。批判された側は、その内容を受け止め、直すべきところは直せばいい。わたしが云いたいのはそのやり口だ。なぜ直接批判しないのか。それでほんとうに相手を批判したことになるのだろうか。それは紙芝居どころか茶番劇だ。

 それから、みながありがたがって使っているパワーポイントは、この紙芝居の域を何も出ていないということを、再度指摘しておく。そこを分かって使って(指導して)いれば良いのだが、教育現場ではいかがだろう。


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