焚きしめる 抱きしめる
薫陶。「○○先生の薫陶を受けた」といった使い方をする。
まだ桜の蕾が開くちょっと前、コブシの花が咲く卒業式を間近に控えたころ、よく耳にする言葉である。
それは、香を焚き、香りをしみこませ、粘土を捏ねて陶器をつくることに由来する。転じて、自己の徳で相手を感化すること。優れた人格で教え育てあげること。弟子が師から香りという愛で焚きしめてもらうことである。もっと言えば、師の「におい」を弟子にうつすことであり、それは「師弟一体」となることだ。
焚きしめる。抱きしめる。いや〜、これは切ない。
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