「もう一度、学校へ行こう」〜プレゼンの神様Edward Tuffeは云う
雑誌『Esquire エスクァイア』4月号の特集「もう一度、学校へ行こう」を興味深く読んだ。
なかでも「プレゼンの神様の授業」と題した記事は、イエール大学名誉教授Edward Tuffeエドワード・タフティの授業に映画評論家・町山智浩が潜り込んだ体験ルポだ。エドワード・タフティはスティーブ・ジョブスと並ぶプレゼンテーションの神様としてつとに知られる。
タフティ教授の専門は情報デザイン。古今東西のあらゆる“図解”を研究し、その機能を現代に応用する。
教授は云う。
「大事なのはコンテンツ。パワーポイントを延々と駆使してもそれだけでは人を説得できない」
「紙とインクを超えるメディアはない。プレゼンの最初に、わかりやすい図解をプリントして配り、5分間、彼ら自身にそれを解釈させなさい」
「パワーポイントをスライドショーで延々と見せながらツバを飛ばして説明するのは、中世の教会の説教と同じレベルだ。押し付けるだけで人は説得できない」。
中世の教会の喩えは教授独特のウイットだとは思うが、これらはわたしが常日頃から持っている視点と全く同じで、担当する授業「情報意匠論」 http://www.hirano-masahiko.com/informationDesign.html の中でも繰り返し伝えてきていることだ。
タフティ教授はこうも云う。
「聴衆を見くびってはいけない。いいデータを与えれば彼らは必ず答えを見つける。そして人は、押し付けられた結論よりも、自分でつかんだ答えを信じるのです」。
Don’t tell them. Let them find it.
ちなみに雑誌BRUTUSの特集も学校だった。
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