商店街を元気にするには
商店街が全国的に瀕死の重傷だと言われて久しい。それに対して各商店街の組合は、ただ手をこまねいているだけではない。集客のためのさまざまなイベントを企画している。○○通り商店街夜店市、○○通り商店街桜祭りなどの類がそうだ。
ただし、それで問題は解決するのだろうか。商店街をあげて巨大な流し素麺をやって本当に日常的に商店街に人が集まるのか、実はわたしにはよくわからない。大切なのはハレではなくケである。もっと日常である。
巣鴨だったかな?かなり曖昧な記憶だけれど、商店街の各店が自分のお店の前に椅子を置くことによって、人がだいぶ集まるようになってきたときく。お客さんは、「休ませてもらってばかりじゃ悪いから、たまには買っていこう」となるのである。これは「マイナス思考の生産」ではない。「思いやり」であり「恩返し」である。そうやって昔からずっと村のお店は営業を続けてきた。
そこでわたしも切り口をひとつ。
今その通りで元気のないお店のために、商店街のみんなが一堂に会して知恵を絞って再生させるというのはどうだろう。いったん自分のお店のことは横に置き、ある一店のために全員がよってたかって知恵を絞り(日本語はヘンだが、ま、そういうこと)、徹底的にあるお店だけを元気にするのだ。
「みなさ〜ん、きょうから一週間は徹底的に○○呉服屋さんを全員で力を合わせて元気にしまーす」ということだ。商店街の全エネルギーをいったん一店に集中させるのである。そこからは、単にモノを売るという以上の新たな関係が育っていくに違いない。
現実的じゃないな〜。それに、他の店のことは知らないよ。自分の店のことだけで精一杯だよ。この企画は、そういう商店主には不向きである。
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