平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

輪ゴムを捨てなくさせるデザイン 〜もっとも基本的なデザインの話 2008/10/20

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「もったいない」なんてフレーズだけを連呼しているのに、輪ゴムをポイポイ捨てている人をよく見る。多くの人が、口を衝いて出るフレーズと行動は別ものなのである。要は人というものはモラルだけを云っていても、なかなか行動に移せないのものだ。まず、規準をそう置く。そうして、そこに登場するのが、デザインの力。
まるい輪ゴムだとポイポイと捨てる人も、それがいったん犬や猫やアヒルやカメのカタチになると、さてどうだ。捨てる人が激減する。かわいいからという理由に加えて、そこにアニミズムが働くからだ。人はただの輪ゴムに命を見るのである。誰もが、犬や猫をゴミ箱には放り込まないでしょう〜。これがデザインの力。

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http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/627.html


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