掃除はけっして嫌いではない
わたしは掃除がけっして嫌いではない。いや、どちらかといえば、好きな方である。はい、A型の天秤座である。
人並みに大掃除のまねごとをしてみると、日頃より溜め込んでおいた色々なモノがワンサカ出てきて、何でこんなものを買ってしまったんだろうと我ながら落ち込む。でも、（言い訳のために）もしかしたらこれはあの人に差し上げたら喜んでもらえるんじゃないかと袋詰めをはじめたりしていると、時間ばかりがイタズラに過ぎていく。で、結局半日かけてやったことといえば、左の本の山を右の山へと移動させただけだ（しょせん人間なんか一生の間にできることは限られている）。
ただし、良いこともある。過去の自分がこの本を買っておいてくれたからこそ、今読むことができるのだ、掃除はそういったお宝本やCD、DVDに（自分の部屋で偶然に）出合えるチャンスを与えてくれる。
わたしは掃除がけっして嫌いではない。いや、どちらかといえば、好きな方である。部屋のはじからはじまでしぼりたてのぞうきんをかけながら北島康介のようにターンし、掃除機がかけられるスペースがあるときには、朝晩欠かさずかけていた。今ではそんな部屋が懐かしい。
写真は原田さやかカメラマン撮影。以前取材して頂いたときの妙な一枚。整理整頓されている（ように見える）部屋。えっ、見えない？
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