乙女の集い 〜牧浦徳昭さんへ
この10月牧浦徳昭さんという老師が逝った。色々な意味で大変お世話になった方である。牧浦さんのことは、かの国際ライダーとしても有名な山村レイコさんの10月9日のブログに詳しいhttp://www.fairytale.jp/hitorigoto/indexhi458.html。と、思わず記したが、親しく付き合っていた山村レイコさんにとっても、牧浦さんは「つかみどころのない人」であったに違いない。牧浦さんというひとは、最後の最後まで謎の人だった。みんなから愛を込めてマッキー、マキジーと呼ばれていた。元着物屋の旦那さんで、仏教界、神道界、お茶の世界などの重鎮に深く通じていた。内海清美さんhttp://www.mikkyo21f.gr.jp/art_utsumi001.htmlという和紙人形の作家を世に送り出し、巴里で国際的な展覧会もプロデュースした（わたしもご一緒させていただいた）。また、某ペットボトルの茶でも有名な女優M沢りえさんをプロデュースしたこともあると聴く。芸能界でいえば、釣りをモチーフにした映画でもご存じのM國さん、昨今は北京音楽大学で教授をされている歌手のT村さん、俳人のMさん、時代をつくった漫画家M内さんなどとご一緒しているところを度々拝見したし、わたしも何度かご一緒させて頂いた。他にも映画界、美術界、出版界、芸能の世界に昵懇にされている方々が多くいた。晩年は、松岡正剛さんのあるプロジェクトを形にしようと大変ご苦労をされているのを、わたしは間近で見続けて来た。とにかく彼の「つながり」は計り知れない。
その牧浦さんが密かに（？）不定期ながら開いていた会がある。その名も「乙女の集い」。その中身は神秘のベールに包まれ（？）全貌は明らかではないが、参加した乙女たちによれば、それはそれは有意義で楽しい場であったという（言ってみれば感度の高い女性たちのサロンである）。
先日、牧浦さんを偲ぶ会が東京某所で執り行われた折り、ある乙女が、「何がさびしいって、乙女の集いがもうできなくなってしまったことね。平野さん、引き継いで頂けませんか」と仰った。
「乙女の集い」か〜。荷が重いな〜（汗） まっ、有り得ないからいいか〜
マキジーの冥福をお祈りします。
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