平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

なんだかうまく言えないけれど、今ここでとんでもないことが起きている

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実に良かった。静岡大学「静岡の文化」成果発表会(といっても未だ途中でしょうけれど)「ハリストス正教会 〜めくるめくイコンの世界」の話。わたしは一参加者として会場に足を運んだ。
今回何より評価すべき点は、この授業で学び、きょうの企画を立てた学生たちが「先生たちを本気にさせた」というすごさである。準備の段階から完全に学生が周りを巻き込んでいった。そういった意味で先生たちや社会人が操られていたな〜。いいぞ、いいぞ。

「そこそこ話し方もうまかったし、内容にも間違いがないし、そつなくこなしていました」という発表と、「なんだかうまく言えないけれど、今ここでとんでもないことが起きている(起きようとしている)」という発表とどちらを評価すべきか。
わたしは間違いなく後者の立場をとる。敢えて云うなら、発表における学生のスキルなど、この場ではどーでもいいことだ。なぜなら、「上がっちゃって早く口になっちゃった〜」とか「あ〜 表記を間違えて指摘を受けちゃった〜」とか、そういうことは「本人たちがいちばんよく気付いている」からだ。細部の表記が多少間違っていたとか、そんなことはこれをチャンスに覚えればいい話じゃないか。他人の間違いに対して、鬼の首でもとったように粋がる輩がいるが、それってどうなんだろう。
わたしはそれよりも「まだなんだかよくわからないけれど、この学生のパワーはすごい」を高く評価したい。わたしは常にこの目線と評価軸を貫いている。情報意匠論でもそうやって結果を出してきたつもりだ。

とはいっても、手放しでほめるわけにもいかない。
いちばんは静岡大学人文学部・久木田直江先生の発表の場をちゃんとしつらえて欲しい、ということだ。「間にはさむ」ということの難しさを我々は何度も経験して懲りているはずだ。ファンクラブ代表としては、そう声を上げておかなければならない。
そうそう、それから自分ならたぶん全く違った「しめかた」をしただろうな〜。

学生諸君、そうして学生に本気にさせられちゃった小二田先生、お疲れ様でした。




◆なんだかすごいタイプミス。ケアレスミス。疲れているな〜。休みが欲しいな〜。ここ数ヶ月、本当に全く休みがない。ゼロ。寝不足。映画も観られない。


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