平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

色気と。息苦しさと。 〜加藤典洋の言葉   2008/11/26

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加藤典洋の批評には「色気」がある。

言葉の差し出し方に色気を感じる。

タイプしている指先の動きに艶を感じる。

それはけっして感情にまかせてキーボードをガンガン打ってはいない。

一流のピアニストのように、指が舞う。


彼の、ぎゅっと締め付けてくる批評の言葉が息苦しい。

それは、失恋にも似た息苦しさのことである。

色気のない言葉はどこかでギスギスと音を立てる。

加藤の文章は色気の大切さも同時に教えてくれる。

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