平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

ツリーハウスで学問とは何かを伺う

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 静岡大学を退官されたI先生宅へお邪魔する。その暮らしぶりと膨大な仕事量にとにかく圧倒される。その興味の範囲は止まるところを知らず、しかも濃厚だ。
 I先生は、格闘する人だ。ゆるりとした人間関係よりも、むしろ緊張関係を求める。きっと研究室でもそうだったに違いない。

「東大にいたころには、信頼のおける教授に質問を繰り返しした。相手は世界に名だたる先生だから、質問しながら体がブルブル震えるんだ。はははは。すると教授は寝ないでこちらの質問について調べて来るんだよ〜。この緊張関係とやり取りが学問を高めていくんだよ」

 I先生手作りのツリーハウスで珈琲を頂きながら、話をうかがう。とにかく、何から何まで、隅々まで、熱い人だ。

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ツリーハウスから下界を覗く

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ツリーハウスの入り口には、鹿の頭蓋骨がさりげなく置かれている。


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