平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

排水溝のフタと「習性のデザイン」 〜もっとも基本的なデザインの話

futa


 ある駐車場の一コマである。
排水溝?の円形のフタに重ねあわせるように、空き缶が置かれている。犯人はきっと自動車のドアを開け、偶然にフタの丸を見つけ、少し無理をして手を伸ばしながら空き缶をその円に重ねて置いたに違いない。
 このことからもわかるとおり、人はあるモノと、それに「近似するモノを重ねてみたくなる習性」がある。それを応用したおもちゃがブロックだ。もしかしたら、これは「習性のデザイン」「行動を先回りするデザイン」に活かせるかもしれない。



あらゆるデザインの基本は代用である。
「人はなぜか自然とそうしてしまう」にデザインのヒントがある。

http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/110.html


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