平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

宿題

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宿題が好き。いつからあんなに大嫌いだった宿題が苦にならなくなったのだろう。いや、苦になるどころか今は宿題が大好きだ。
友人で某歌舞伎役者の付き人は、「○○がわからないんですが、何かヒントをもらえませんか」とよくわたしに宿題を出してくる。この人の良いところは、自分できちんと調べて、ここまではわかったけれど、その先がグレーであるとか、ここを掘り下げるためにわたしはこう調べたけれど、他に良い資料がないかと問い掛けてくる点だ。そういうときのわたしは、俄然「ならば受けて立とうパワー」が炸裂する。相手はそういうわたしの性格を熟知しているとみえる。そう、わたしは操られ、利用されているのだ(汗)。
その宿題の中身が日常の文脈からはなれていればいるほど、わたしは燃える。そうしてついには病みつきになる。脳というのは、こういった小さな達成感をとても心地よいと感じるのだ。
きょうもまだたっぷりと仕事があるというのに、没義道(もぎどう)からの宿題をしこたま抱えてしまっている。全くこんなに忙しいときに、なんと嬉しいことか。


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