吉行淳之介文学館とねむの木こども美術館へ 2008/09/14
とりあえず写真にキャプションだけ付けておきます。
まずは吉行淳之介文学館。静岡県掛川市にあります。設計は中村昌生さん。施主はもちろん吉行さんの彼女・宮城まり子さんです。
中庭には本のオブジェ。近づいて見ると小さな案内ボードが ↓
↓ 淳之介さんのデスク。椅子は子供用の回転椅子です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つづいて 2007年春にオープンした「ねむの木こども美術館」へ 設計は秋野不矩記念館の藤森照信さん。比べてみてください。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/545.html モードやムードが似ていますでしょう。
「ねむの木こども美術館」の方は、斜面に建つ、山に突き刺さったようなデザインです。塔の部分はドングリの見立てだそうです。
周りは、トトロが出そうな雰囲気なのですよ。
山にのぼっていくような、入っていくような、そんな気持ちになります。
↓ これがドングリ建築です。松ぼっくりではありません。
↑ ねむの木のこどもが描いた塔のある絵。これはシュガーポットにデザインされています。建築家の藤森さんは、この絵をヒントにドングリ建築を思いついたのではないでしょうか。わたしなら周りの環境と、使い手の何某かを探し出してきて、両者をミックスするようにアイデアを練り上げていきます。とすると、まんざらこのカンも外れていないような気がします。
アプローチ、そうして、玄関。
針の穴に糸を通すように歩を進めます。要するに、いったん建物に入り、受付を済ますと再び表に出ます。戻るのではなく、その先へと進んで表へ出るのです。イラストにするとこんな ↓ 感じです。
再び外へ出て、振り返ると・・・↑ 表だと思っていた面が実は裏で、表はこちら側、すなわち玄関のある方だとわかってハッとさせられます。というか、そもそもこの建築は両方表なのですよ。
てくてく てくてく
てくてく くてくて あ、間違えた てくてく
ぐる〜とアプローチをまわると、正式な玄関が顔を見せます。
肝心の展示は・・・驚きますよ。お世辞抜きで、ちょっと衝撃的でした。
展示品がアートなので湿度の管理が難しいのでしょうが、エアコンは止めてしまいたい。周りの環境がそう思わせます。
◆ねむの木学園公式サイトhttp://www.nemunoki.or.jp/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
道中、妙な光景を目撃。看板からすると造園屋さんのようです。
ぐるっと回り込んでみると
わっ!!
さらに、近くには
こんなバス停が・・・本物のバス停のようです。
やっぱり、トトロが棲んでいました。
バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を「100件」に選択すると見やすくなります。