後期の「情報意匠論」
お世話になっている静岡大学は夏休み。学生は、里帰りしたり、ぼーっとしたり、バイトをしたり、海外へ出かけたりしている。たっぷりと二ヶ月間も休みがあると、世間はそれをついつい「うらやましいね〜」といったりする。わたしはちっともうらやましいとは思わない。わたしがうらやましいと感じるのは、膨大な仕事を精力的にこなし、観て、読んで、書いて、考えている人に出会ったときだ。こういう人と出会うと大きな刺激を受ける。そうして自らの勉強不足に嫌気がさす。こうしてはいられないと焦る。低俗な話やくだらないことはショベルカーでガガガガガガガ〜と解体して、きちんと学びたいと強く感じる。体はボロボロ、相当ガタは来ているが、それを覚悟でやっているのだから仕方がない。
さて、学生が腹を出して寝ている間に、わたしは後期「情報意匠論」
http://www.hirano-masahiko.com/informationDesign.htmlの準備である。今年は更に「その先」へジャンプアップするための準備をしたい。テーマがかなり明確に見え始めた。
今回は授業でつくる制作物でカンヌCMグランプリでも狙いにいこうと企んでいる(もちろんこのカンヌCM賞自体、コマーシャリズムの中に取り込まれていることを承知の発言だ)。こらこら、そこの御仁、笑いなさるな。こう見えてもけっこう真剣なのである。真剣な理由はそのうちこの「脳内探訪」にも明かされるであろう。
授業ですか?けっこう厳しいです。過酷です。ハウツーやスキルアップは学べません。授業名に「情報」とついていると勘違いされるのですが、パソコンの話は出ても、パソコンの使い方などは一切学びません。パワーポイントもまた然りです。今すぐ「役に立たないこと」の方が多く学べます。なぜならこの授業を担当するわたしはそちらの方が大切なことだと考えているからである。http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/545.html
でも、授業のあとにはみんなでカレーも食べます(学食だけどhttp://www.hirano-masahiko.com/tanbou/378.html)。やった者だけが味わえる達成感もきちんと用意してあります(それぞれに勝手に持ってもらうんだけど)。がんばってくれる学生のために毎回スペシャルなゲストを招いての特別講座もやります(今年は誰にしようかな)。以前にはこれに加えて「夜学」も開催していました(単位に関係ないけど)。
というわけで、毎年「履修しなくて残念だった〜」と聞こえ来るたびに、むふふふふふとをほくそ笑むのであった。
◆G藤さん、K池さん、例の企画はどうなりましたか。わたしは細部までとっくに考えてありますよ。キーワードですか。ロダンです、ロダン。「ロダンディーロダン」です。むふふふふ。
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