読んだ 観た 考えた 〜『風の影』や『トゥヤーの結婚』やら
◆テレビ静岡・菰田アナウンサー直々のお勧め本 カルロス・ルイス・サフォン『風の影』上下巻を一気読み!
ミステリーを殆ど読まないわたしが、久しぶりにこの手の本にはまった。
この筆の力はいったい何だろう。もちろん難解なスペイン語を自在に日本語に翻訳する訳者の力量が随所に見られるが、ただそれだけではない。やっぱりサフォンのプロットづくりが圧巻なのだ。
少年ダニエルが父によって「忘れられた本の墓場」へ連れて行かれ、フリアン・カラックスの『風の影』を選び出すという導入が既にスリリングなのだ。単なる「本の墓場」ではなく「忘れられた本の墓場」なのである。
過去と現在を複雑な糸で紡いでいくフリアン・カラックス探しは、主人公ダニエルのある愛を語り合った廃屋の中でクライマックスを迎えるのだが・・・この本を薦めてくださった菰田アナウンサー、お手柄です。
◆ベルリン国際映画祭《金熊賞》グランプリ受賞作品『トゥヤーの結婚』を観る。
力強い。とにかく静かで、それでいてエネルギーにあふれている。まるで一編のドキュメンタリーを観ているかのようだ。
黄色い大地を舞台に、トゥヤーの心を模様を表すかのように、彼女の被るずきん(何というのだろう)の色がさまざまに変わっていく。
この作品がベルリンで賞を獲った理由がよくわかる。
◆掛川市から依頼されている講座のことで「チームとは何か」 「チームで動く」 「チームで最高のパフォーマンスをあげる」とはどういうことかを改めて考えている。わたしはこれを、理論ではなく散々実践してきた人間である。
・・・・これは改めて別の日記に綴ることにする。
◆『脳内探訪』を読んでくださったKOKONOさんがブラックベリーの収穫を目にして「それならジャムにしてあげるから送ってね」といってくれたので気をよくして、その収穫をクール宅急便に託す。
ところが、送られてきたのはメールに添付された一枚の写真だけ。
理由を聞いてみると、どうやらわたしがお送りした宅急便をお嬢様が開封したらしいのですが、「これはロールケーキにしたい〜」という彼女のひと言でロールケーキになっちゃんだってさ。さぞかし、おいしかったことでしょうね(笑)まぁ、いいか(笑)
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