不易流行 〜サントリー
「次世代研究所は2008年3月31日をもちまして、活動を終了いたしました。
次世代研究所は当社の経営資源を活かした「キッズ・プログラム」の推進にあたって、その基盤となる研究活動を行うことを目的として活動を展開してきました。そのため、子どもや若者に焦点を当て「子ども自身」「子どもを育む家庭」「次世代を取り巻く社会」について調査・研究を進めてきましたが、当社の次世代育成支援活動の基盤を固めるという、所期の目的を達成したため、この度活動終了の運びとなりました。」
大阪の荒木破雪兄さんが、サントリー次世代研究所が活動を中止したことを知らせてくださった。この研究所、
以前は確か、不易流行研究所と名乗っていた研究機関といっしょですかねぇ。
役割を終えた? 不易流行をテーマにしているなら、不易流行に終わりはないないはず。子どもを取り巻く環境も以前より悪しき問題が噴出しているようにもみえるのですが、いかがなものでしょう。
ところでその次世代研究所が最後に編んだ対談集を読んでいたら、大阪大学総長の鷲田清一先生(哲学)が、臓器のドナーは、サンスクリット語のダーナでそれを日本語にすると「旦那」のことだと指摘している。なるほど、その旦那衆がいなくなって文化が冷え切っているんですね。
メディチ家はもうでないんですかねぇ。だからこそ、S.ジョンソンがチェスターフィールド伯に宛てた辛辣な手紙のようなものが今の世では出ないし、文化のエクスプロージョンが起きないんですよ。
そうそう、阪大は鷲田先生が総長になられて哲学研究への予算がきちんと付いているのでしょうか。たぶん大丈夫なんだろうな〜。
ところでそのサントリーは今年4月に東京大学と水に係わる大型プロジェクトを始動させた。
大学というところもひと昔の前の行政のように縦割り社会だから、「水」をキーワードに学部間をネットワークするような横軸事業を興して互いに成長し合いたいと小宮山学長が仰っていました。
期待していいんだろうか? それとも神戸の方にお住まいの某先生のご発言のように「ビジネスのワーディングで教育を語るな」という延長にこの話もあるのだろうか。
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