『向田邦子の恋文』に泣かされて 2008/04/09
不覚にも電車の中で涙がこぼれた。
読み始めるまで、お昼には何を食べようかな〜 なんていつものようにお気楽モードであった。
ガタンゴトンと揺られながら、二三日前に鞄に放り込んでおいた『向田邦子の恋文』(向田和子 邦子の妹)を読み始めた。正直にいうと向田邦子なんて何の興味もなかった。なんでこんな本、買ったんだろう、そう不謹慎にも思っていた。鞄に詰め込んだのは、ただ「軽いから」という理由だった。
目頭が熱くなる15分前 「N氏との秘め事」「茶色の封筒」
涙がこぼれる3分前 「向田家の歪み」
涙があふれる1分前 「のぞき見てしまった姉・邦子の放心状態」
「姉・邦子の・・・邦子は・・・」 涙が止めどもなくあふれる
これは必読だ。絶対に読んで欲しい。買うだけでいい。とにかく手元に置いておく。そうすればいつか、今回のわたしのように読むチャンスが巡って来るかもしれない。読書とはそういった偶然の行為に他ならない。
※『父の詫び状』は歴史に残る最高傑作である。
バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を「100件」に選択すると見やすくなります。