ご近所 桜自慢 〜木枯ノ森
あっという間に花をつけた桜。
清少納言が『枕草子』で詠んだ木枯らしの森は我が家の目と鼻の先である。
枕草子 115段(小学館『日本古典文学全集』)には、「森は」があって21の森が挙げられているが、その四番目に木枯らしの森がある(※表記は「木枯の森」)。
またこの森の頂には、本居宣長が駿府の国学者野沢昌樹の願いによりつくりあげた撰文「木枯の森碑」がある。
その木枯らしの森には大きな桜の木が一本自生している。
満開の桜トンネルもいいが、凛とした一本の桜は、それはそれで潔くも見える。