平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

クリスマス・レクチャー

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 ○英国では国をあげて、子供を対象に最高の科学を話して聞かせるクリスマスレクチャーとよばれる講座がある。先頃一過性のイベントとして始まったわけではない。なんとその端緒は19世紀にさかのぼる。
 このレクチャーの講師になるための条件はたったのふたつ。ひとつめは、世界屈指のサイエンティストであること。二つめは話が面白いこと。条件はただこれだけだ。そうしてこのレクチャーから生まれ落ちたひとつが、だれもが一度はみたことのある岩波文庫に収められたマイケル・ファラデーの「ロウソクの科学」。
 最高のプレゼントは超一流のサイエンススクール。さすがチャールズ・ダーウィンを生んだ英国である。

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 ○テレビ静岡(フジテレビ系列)の番組にレギュラーで主演させて頂いている。この場で学ばせて頂くことが本当に多い。
 先日、今年最後の生放送に出演させていただいた。いつも通り本番が終わり、わたしはそのあとの移動のこともありスタジオを飛び出すと、なんとアナウンサーのみなさんとスタッフが総出で待っていてくださってメリークリスマスのプレゼントを頂戴する。ひや〜 なんとお礼をいったら良いのでしょうか〜。こーゆーことに全く慣れていない平野雅彦は生放送の100倍も緊張しましたーっ。うれしいです〜。ありがとうございます。ぺこり。ぺこり。ぺこり。みなさん、チャンスを狙って絶対に「仕返し」しますから(笑)。

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 ○友人であるTANAKAさんのおばあちゃんちを解体するというので、処分する本をいただきにあがった。元小学校の先生だったおばあちゃんの蔵書は教育哲学を中心とした黒っぽい書物群と童話がほとんどで、ひじょうに質の良いものが多かった。欲をかくまいと、お持ち帰りは段ボールひと箱分と心に決めて、書棚ら一冊ずつのタイトルを見ながら箱に詰めさせて頂いた。
 そのTANAKAおばあちゃんちでもうひとつの戦利品があった。全長わずか一センチ程度のちびた鉛筆たちである。九十歳過ぎまできちんと生きるということは、こういったことなのである。  ね、良いでしょう〜。



 ○東京工業大学の院生 YAMADAくん、UNNOくんの二人と、しぞーかおでんを酒の肴に款語の時を過ごす。初対面のUNNOくんは橋爪大三郎や東浩紀の教え子で、若くして思考の厚みというというものを持ち合わせた穎悟の兵であり、YAMADAくんは環境問題やボランティア活動をその参加過程の中で捉え直そうと挑戦する武辺者である。話は近今の情報交換から神話、認知科学、デザイン論、オタク文化論、表象論と多岐にわたり、あっという間に五時間が過ぎる。肝心の就職問題についてはものの五分と時間を掛けなかったけれど、大丈夫かな〜(笑)
 三人の合い言葉は「つづく」 (笑)

○胃が異常に痛い。絶対に何かおきている。

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