確信を持てた本 〜『古典読むべし 歴史知るべし』
移動中にミネルヴァ書房の『古典読むべし 歴史知るべし』を卒読。本書は、中公クラシック編集長、中央公論新社書籍編集局編集員、文字文明研究所副所長、同世界手古典研究室長の肩書きを持つ宮一穂氏の講演録である。ただの、よくわかる古典入門書の類とはわけが違う。とにかく熱いんです、この方。淡々と語っているんですが、情熱がすごく伝わってくる。とても好感を持ちました。
わたし平野は 古典読むべし!なんて人には云っておきながら、自分がずいぶん読んでいないことを改めて反省しました。でも、こういう本を読むと、俄然エネルギーが湧いてくる。やっぱり自分の視点はそんなに間違っていなかったんだと心強く感じました。
一方でこの本に、次回ためのリクエストもある。
目次をもう少し詳細に立てた方が絶対に親切だと思います。
もちろん、この目次は、講演録をそのまま柱にした「目時」であることはわかっていますが。
第一講〜世界古典入門 西洋編
第二講〜世界古典入門 東洋・日本編
第三講〜歴史に親しむ 十九世紀まで・日本
第四講〜歴史に親しむ 二十世紀・日本
ベテラン編集者に対して生意気かもしれませんが、これでは目次として成立していないとおもいます。あと索引も必要です。でも巻末の「ぜひ読んでおきたい九十九冊」がその代わりをしているから良いのかな。