みんな、やるじゃないか〜
20日の黄昏時、静岡大学 KAWANOくんが中心となって企画した門前道中膝栗毛に参加した。なにやら、弥次さん喜多さんよろしく語り合いながら駿府の新名所を遊行するという企画らしい。といっても、わたしは腰痛のためゴールにて待つ!という体たらく。
実は本番前日の夕刻、大学の食堂にて例によってカレーを食べながら、企画案云々をKAWANOくんから聞いたのだが、なにやら準備不足の感あり、率直にこうぶつけた。「見立てができていないね」。その一言に挑発されて、彼はその時刻から往復一時間以上をかけて雨の降る街中まで材料を買い出かけ、本番には膝栗毛をモチーフにした「道中お守りストラップ」を参加した人数分こしらえてきた。やるじゃないか〜。わたしはこういった響応する姿勢、物づくりにギリギリまで時間を割く妥協しない態度が大好きだ。彼を支えてくれたいつものみなさん、そうして初参加のデザイン専門学校の学生さん、ほんとうにありがとう。TAKAGIさんもYOSHIZAKIさんもMITSUIさんもありがとうございます。
本日21日、満井就職支援奨学財団で奨学生と円卓交流会があった(円卓の騎士の見立てだね)。名古屋大学、武蔵野美術大学、静岡文化芸術大学、静岡大学のみなさんと丸々一日時間をたっぷりかけて意見交換ができた。こういう席は、わたしが今もっとも大切にしている時間だ。大人数で仰々しく行われる宴会の百万倍たのしい。きちんと膝を交えて話が深められるからだ。何と贅沢な時間だろう。普通の就職支援の組織なら、ただ頂くものだけ頂いて、すなわち「頂きだち」をすればすむものを、こうして顔を突き合わせる時間に積極的に参加してくる奨学生。うまく言葉にならない言葉を、それでも自分の胸奥を探りながら言語化していくみんなの態度を左顧右眄(さこうべん)しながら、わたしはえらく心を打たれた。
また、こういった仕組みを作った満井さんや一切の仕掛を企画運営している内田さんの直情径行には本当に頭が下がる。進行役のSUGIURAさんの啓行に感謝。
奨学生のみなさん、またいつ花。