「全国・記憶に薔薇の花を咲かせよう実行委員会」会長
わたくし平野雅彦は、そういう会の会長に擬せられた。いつから?きょうから。だれに?自ら。というわけで覚えてください。
ところで、この妙ちきりんな会の名前はどこから?と眉間にシワを寄せる御仁のために若干、解説を。
わたくしの経験からいって、「バラ」を漢字で書いてください。そういうと、だいたい、100人中まともに書けるのは2人からせいぜい5人止まり。今までにいくつかの講座で試してきたのでほぼ間違いない。ひどいときにはだれも書けない。驚くべきことに、これは活字好きの読書会でもほとんど同じである(ナイショですが、お花屋さんの集まりでも惨憺たるものでした・笑)。何となくカタチはわけるんだけど・・・自信がないな・・・困った、困った。その程度である。「憂鬱」と同じで薔薇はなかなかやっかいな漢字なのである。
しかし、しかし! しか〜し、である。わたくしの導きに身を委ねれば、たちどころにこの難解な文字が覚えられ人生薔薇色。いやはて書けてしまった自分自身に驚きなのである。爾今、一週間後にテストしても、たとえ一ヶ月後にすれ違いざまに抜き打ちで書いてもらっても、きちっと正しく薔薇の文字が書けるようになるのだ。もっというと、忘れることができないようになってしまうのだ。はははははは。約5分間の「施術」後には、今度は逆に100人中薔薇が書けない人が2人ぐらいになってしまう。云十年の悩みがたちどころに解消します。このインチ広告みたいなコピーがまたいいでしょう〜。でも、本当ですよ。
理由ですか? 人は漠然とものを見ている。その漠然と見ていることを足がかりにして、そこに映像イメージを重ねる、そんな方法であ〜る。
さて、会の名前をもう一度見て欲しい。「全国・記憶に薔薇の花を咲かせよう実行委員会」、略して「全薔薇連」(これじゃあ略したことにならないな〜)。全国津々浦々(大袈裟)の人々の記憶の中に、鮮明な薔薇の漢字を咲かせるまで、わたくしはこの会をたぶん「何となく」進めていくのであ〜る。次回お会いしたときには「会長」と呼んでくれたまえ、諸君。オッホン。