「芸術家ってのはね、何で食ってくんだい」 2018/07/26
『男はつらいよ 私の寅さん』（第12作,1973）
※音が出ます
https://youtu.be/FoOCiMt8rjI
【台詞】
竜造「しかし、おれはわかんねーなー。そりゃーおシャカは売りたくねーてのは分かるよ。でもな、よくできたダンゴだったら、大威張りで売るね〜、俺は」
寅さん「だから〈とらや〉のダンゴは芸術じゃねえじゃねーかー」
竜造「芸術じゃなくてけっこうだけどなー」
タコ社長「じゃあ寅さん、芸術家ってのはね、何で食ってくんだい」
寅さん「決まってるだろ。お前みたいな金持ちがね、どうぞお使いくださいって、全部差し上げるんだよ」
タコ社長「冗談じゃないよ。こっちだってね、食うのが精一杯だよ。そんなことしたらね、こっちが食えなくなっちゃうよ」
寅さん「食う食う食う食うって、食うことばっかり。お前ちょっと食いすぎだぞ」
タコ社長「しょうがねえよ。俺は食うことだけが楽しみなんだから」
寅さん「はあ、嫌だねえ。なんというか、この貧しい生き方」
竜造「だけどな寅、はええ話、人間は食うために生きてるんだぜ」
つね「そうだよ」
寅さん「あーあー、なんだかとても話し合えねえなあ、この連中とは、なあ、博」
博「そうですね、そりゃ確かに食っていくってことは大変なんですよ、この世の中じゃあ。でもねえ、人間が生きるってことはそれだけじゃあない・・・」
【出演者】渥美清、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、松村達雄
【マドンナ】岸惠子
【ゲスト】前田武彦、津川雅彦
【監督】山田洋次
【脚本】山田洋次、朝間義隆
【撮影】高羽哲夫
【音楽】山本直純
【美術】佐藤公信
【ロケ地】熊本県阿蘇、熊本県天草、大分県別府
【公開】1973（s48）.12.26
【上映時間】107分
【音楽】終盤に流れるショパンの「別れの曲」が印象的
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