平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

絵本作家・森洋子展  2018/07/18

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絵本作家・森洋子さんの個展に足を運んだ(於・ギャラリー飛ぶ魚)。
展示作品は、絵本『おまつり』(福音館書店,2017)の原画。村祭りの日の不思議な出会いを描いた作品だ。

 ◆福音館書店公式サイト https://www.fukuinkan.co.jp//book/?id=5365

森作品の特徴といえば、画材は鉛筆で、ポイントとなる部分には赤が使われる。来廊者が、鉛筆だけでこんなすごい世界を描けるのですか、と森さんに声を掛けているが、そういうことではなく、鉛筆という画材だからこそ描き出せる世界観なのである。芯の硬さや太さ、黒鉛のもつテカリが他の画材にはない独創的な世界を創り出す。それこそが森さんの手によって生み出される、もの静かで深淵で、緻密でありながらある種素朴で暖かみのある世界だ。まつりの情景も、ただ懐かしいだけではない。その前に立つと、なんと言えない胸騒ぎがするのだ。

森さんが、わたしはお話しが苦手なのでワークショップにします、と仰ったが、なになに、ワークショップの導きもさすがであった。そのワークショップのお面作りだが、最初は口がぱくぱく動く単純な切り紙工作かな、程度に思っていたが(失礼)、いざ、切り絵が完成すると自らの作品に名前を付けて台詞を考えるというお題が出たら、参加者全員にスイッチが入った!!

ワークショップの後に用意されたお食事会では、森さんを囲んで、これまた絵本作家の小風さちさん(福音館書店の『わにわに』シリーズが有名 他多数)や安江リエさん(『うおいちば』福音館書店がロングセラー 他多数)らが参加してのたのしくも有意義な場となった(このテーブルに並ぶお料理が毎回とても楽しみである)。

そうそう、森さんはこの秋、伊豆高原にギャラリー「森の小屋 morinokoya」を誕生させるための準備に入られている。みんなが集える場にもしていきたい、と森さんのご主人・友田修さんが構想を語った。木々に囲まれたすばらしい空間「森の小屋」は、まちがいなく森洋子の世界観を発信する基地になっていくだろう。



(↓)向かって右が、絵本作家・森洋子さん。左、元福音館書店『こどものとも』編集長でギャラリー飛ぶ魚のオーナー作田真知子さん。

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(↓)『月の明るい真夜中に』(書肆森洋子,2018)の一枚、「古本屋の夜更け」の原画が手元に届くのが楽しみである。

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