知半アートプロジェクトの視察を終えて 2017/12/31
◆静岡県文化財団が助成している「知半アートプロジェクト」(知半庵庵主・知半アート代表 あわやのぶこ)の視察に出掛ける。2017年度の展示は、「六田知弘写真展 〜記憶のかけら〜 SHARDS of MEMORY」である。
補助金だけ出して、その活動が実際はどのように行われているのかわからない。それでは無責任だし、次へと繋がらない。「知半アートプロジェクト」の視察も一環としての取り組みである(静岡県文化財団は、できうる限り助成した団体の活動を、事前のヒヤリリング、当日視察、事後調査の3回を行うよう努めている)。
現場に足を運んでみて驚いた。それは事前に申請書やサイトで見て知っていた以上の質で、ここまで時間と手間をかけてひとつの展示を作り上げる試みをわたしはあまり多く知らない。各地の芸術祭は、知半アートプロジェクトにこそ文化芸術に対する態度や哲学といった学ぶべき多くがあることを、きちんと足を運んで知るべきだろう。そこには、予算がない、人手が足りない、時間がないといった耳にたこができるような「言い訳」などこれっぽっちも用意されていない。ただただ、主催者の喜びと誇りに貫かれている。
現在、多くの助成金は、申請書の「書き方」で判断され、報告書の「書き方」で評価され、次年度の継続が決まるといった按配だ。それがあるべき姿であろう。これからも極力現場に通いたい。
◆知半アートプロジェクト公式サイト
http://chihan-art.com/artproject/
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