平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

もはや儀式であった   2016/11/15

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静岡大学が取り組んでいる「大学を活用した文化芸術推進事業 アートマネジメント人材育成のためのワークショップ100」 舞踊分野(講師:素我螺部 篠原未起子、原大介)をロダンマルシェの会場となった静岡県立美術館プロムナードを舞台に行った。
一般参加者にどこまで意図が伝わったかは甚だ心許ないが、少なくとも設置された彫刻作品・山口牧生《四角柱と丸い石》にインスパイアされた舞踊作品は、たんなるインプロヴィゼーションを超え、死と再生の儀式となった。

現場では、この様子が可笑しくて思わず吹き出してしまったが、次の瞬間、畏怖の念が込み上げてきた。自分の中のこの感覚の同居がなんとも興味深い。笑いと畏怖は一見遠い感覚だが、実は存外近いのかもしれない。死と笑いが実は近いように。

なお、本事業では7月から毎週毎週ノンストップで、美術、舞踊、演劇、音楽などの枠をこえて、そんなものがワークショップになるかという取り組みにも挑戦している。来る日も来る日も準備の連続だが、普段では味わうことのできない多くの人々のメソッドに触れるいい機会となっている。


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