平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

この「こだわらなさ」という、こだわりのせいではないだろうか  2016/10/12




この文章を読んだとき、なぜ谷川俊太郎という詩人が一人勝ち??しているかがわかったような気がした。



 「詩の作者と読者は基本的に一対一で向き合います。どんなに詩集が売れようと、どんなに聴衆が多かろうと、詩は多数の中のたった一人、すなわちあなたに受け取ってもらえなければ、意味のない言葉のつながりに過ぎなくなってしまう。発表されるメディアが紙から電子になっても、それに変わりありません。
 本では絶版になっている詩集が電子で復活するには作者としては嬉しいし、紙の詩集よりもポータブルに読める電子の詩集は、重みも手触りもないところで、かえってこれからの詩の在り方、読まれ方に新しい方向を見出すかもしれないと思っています。」




この10月より電子書籍として配信される『谷川俊太郎 〜これまでの詩・これからの詩〜』(岩波書店)へのメッセージである。





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