染織家・山内武志さんの工房を訪ねて 2016/09/28
(↑)工房の壁には、師匠・芹沢銈介氏の文字が掛かる。
静岡大学主催「アートマネジメント人材育成のためのワークショップ100 〜地域リソースの発掘・連環・創造のために〜」の一環として、浜松にある山内染色工房を訪ねた。9月中旬の、台風が静岡県を直撃した日であった。
山内武志さん(昭和13年・1938生まれ)は、人間国宝・芹沢銈介さんの元お弟子さんである。芹沢さんが人間国宝に指定された昭和31年にその門をくぐった。18歳のときである。6年間修行を積み、実家の浜松に戻って萬染物屋を継ぐ。以来、一貫して伝統を守り、伝統を塗り替えることと格闘してきた人物である。
山内さんとは、芹沢銈介美術館の運営協議会でご一緒している。とても謙虚な方で、言葉の端々から芹沢銈介という人物を心から尊敬していることがわかる。先生なら、どう言うだろう、どう判断されるだろう、山内さんはいつも自身に問いかけているという。独立されて幾星霜、それでも強い絆で結ばれた師弟の関係はなんともうらやましいかぎりである。
わたしも山内さんの染めた風呂敷などを持っていて、どんどん日常使いにしている。その手から生み出される作品は、ひじょうにモダンで大胆である。知り合いは、その布で洋服を仕立てている。とにかくかっこいい。
(↓)山内染色工房の創業は文化13年(1816)というから、今年でちょうど200年になる。
(↓)以下、山内さんの、古今東西、染めのコレクション。
(↓) わたしの作品(と呼べるのか・・)。
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