笹間に蛍を見に行った訳ではなく・・・ 2016/06/16
授業の一環ではじまった笹間(静岡県島田市川根町笹間)の取り組みは、授業そのものは既に昨年度末で終わっているが、学生たちが引き続き現地に足を運んでくれている。何よりうれしいのは、笹間の住民がいろいろなかたちで学生たちを受け入れてくれていることだ。笹間では二年に一度、「国際陶芸フェスティバルinささま」を開催しており、多くの国から「異文化」が入ってくるため、既に住民に免疫ができているのだろう。そういった意味で、このフェスの役割はほんとうに大きいし、それを肌で感じる。フェスの企画運営の中枢にいる道川さん親子の存在はとても大きいが、笹間の人々の尽力はそれと同じだけすごい。
あるお店では、学生が立ち寄ると旬の食べ物やご飯を出してくれる(店なのに買うよりもらう方が多いかもしれない。一応、わたしが学生の分を含めてオリジナルの弁当を頼んだりはしている・汗)。
先日伺った際には、その店の年中になるお孫さんが、ひとりの学生にむかって、「おねえちゃん、大好き。おねえちゃんがいないと困る。ずっといっしょにいたい」と言って、ジャンプして抱きついていた。
まちづくりや地域との関係づくりというと、多くの場合、大きなコンセプトを掲げて何かを言った気になる。みんなでしかめっ面をしてテーブルを囲みコンセプトをいじくり回してなかなか先へ進まない。それよりも、こういったふうに距離を縮めることこそ、本来の地域との関係をつくっていくことになるとおもう。
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