平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

「アートで伝える考える 福島の今、未来」展 と 「いいたてミュージアム」展


「アートで伝える考える 福島の今、未来」展では、赤坂憲雄さんを、
「いいたてミュージアム」展では、港千尋さんを、静岡市へお迎えする。
ともに会場は、金座ボタニカ。
乾久子さんや白井嘉尚さんは、静岡のアートや教育の現場では活躍華々しいお二人である。



「アートで伝える考える 福島の今、未来」
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故から5年を迎え、その記憶も薄れつつあります。しかし、巨大地震と原子力発電所事故が福島に限らない課題であることはこの国の多くの人が共有し続けなければなりません。
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトは、文化・芸術の視点から2011年以降福島が抱えている課題に向き合ってきました。
本展は、静岡市で地域に根差したアートプロジェクトを実施している静岡大学アートマネジメント力育成事業実施委員会との共催により開催いたします。はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトで生まれた作品を通して、震災と原発事故と文化・芸術と地域について、静岡のみなさんと共有できる機会を大変ありがたく思っております。どの作品も、2011年以降の福島を伝え、ともに考えようと語りかけています。(チラシより)

・会期:平成28年1月9日(土)~1月22日(金) 13:00~19:00 
 ※1月11日、12日、18日、19日は休廊
 ※最終日22日は13:00~17:00

・会場:金座ボタニカ3F・4Fアートスペース
 〒420-0029 静岡県静岡市葵区研屋町25

・トークセッション:「福島×アート×静岡」
 会場:会場:金座ボタニカ2階カフェ
 2016年1月10日(日)14:00~16:30
 参加費無料・申込み不要

・パネリスト:
 乾久子(アーティスト/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト参加作家)
 中山晴奈(フードデザイナー/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト参加作家)
 白井嘉尚(静岡大学教授)
 赤坂憲雄(福島県立博物館長/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会委員長)

主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
共催:静岡大学アートマネジメント力育成事業実施委員会

◆展示作品:

「福島の記憶と記録」【フロッタージュ作品】
作者:岡部昌生(美術家)制作年:2012~2015年

「福島祝いの膳プロジェクト」【ミクストメディア】
作者:中山晴奈(フードアーティスト)制作年:2014年

「sacrifice」【写真作品】
作者:片桐功敦(華道家)制作年:2013~2014年

「飯舘中学校ふるさと学習 飯舘村飯樋町の田植え踊り」【映像作品】
作者:小野良昌(写真家)制作年:2013年

「distance」【写真作品】
作者:赤阪友昭(写真家)制作年:2014~2015年

「豊間ことばの学校・好間土曜学校」【造形作品】
講師:乾久子(美術家)、千葉清藍(書道家)ほか 制作年:2014~2015年



◆赤坂憲雄(あかさか のりお)プロフィール
民俗学者、学習院大学教授、福島県立博物館館長。1999年『東北学』を創刊。2007年『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞受賞、2008年同書で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2011年4月、東日本大震災復興構想会議就任。5月、福島県復興ビジョン検討委員下院委員長就任。6月、南相馬市の復興ビジョン会議員就任。
著書に『異人論除雪』『王と天皇』『遠野/物語考』(いずれもちくま学芸文庫)、『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、岩波書店)、『東西/南北考』(岩波新書)、『境界の発生』、『東北学/忘れられた東北』(いずれも講談社学術文庫)、『「東北」再生』(小熊英二、山内明美との共著、イースト・プレス) ほか多数。


◆中山 晴奈(なかやまはるな)プロフィール
フードアーティスト。1980年千葉県生まれ。筑波大学、東京芸術大学修了。美術館でのワークショップやパーティーのスタイリングをはじめ、日本各地の行政と資源発掘や商品開発などの食を通じたアートの制作やコミュニケーションデザインを行う。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、NPOフードデザイナーズネットワーク理事長。Fujisawa サスティナブル・スマートタウンにある「食とものづくりスタジオFERMENT」のディレクターを務める。

fs1
fs2




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いいたてミュージアム 2015巡回展 静岡・金座ボタニカ
~までいの未来へ 記憶と物語プロジェクト~


いいたてミュージアムとは、東京電力福島第一原子力発電所事故により全村避難となった飯舘村のこと、飯舘村に起こったことを福島県内外に広く発信し、未来の世代へも伝えていこうというプロジェクトです。
村民のみなさんのお宅へお伺いし、みなさんにとっての「古いモノ」「大事なモノ」「歴史的なモノ」を見せていただき、それにまつわるお話を集めてきました。「モノ」にまつわるお話から見えてきたのは震災・原発事故前の豊かな村の姿でした。
昨年、初めての県外巡回展を行った東京・神戸・京都に引き続き、今年度は静岡県で巡回展を開催します。ご覧いただくみなさまに「モノ」が語る力から、村の姿をお伝えできればと思います。


・会期:2016年1月26日(火)〜2月14日(日)13:00〜19:00
 ※休館日:2月1日、2日、8日、9日

・会場:金座ボタニカ 
 〒420-0029 静岡県静岡市葵区研屋町25

・いいたてミュージアム勉強会「飯舘を考える」
 会場:金座ボタニカ 2階カフェ
 2016年1月30日(土)15:00〜17:00
 参加費無料・申込み不要
 出演:斉藤俊雄(飯舘村文化財保護審議会委員)、乾久子(アーティスト)、港千尋(写真家・著述家)

主催:いいたてまでいの会
共催:金座ボタニカ、静岡大学アートマネジメント力育成事業実施委員会
協力:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会




◆港千尋(みなと ちひろ)プロフィール
1960年神奈川県生まれ。写真家、映像人類学者。早稲田大学政治経済学部卒業。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。また同時に、混迷の時代をするどく射抜く独自の批評活動を展開。芸術の発生、記憶と予兆、イメージと政治などをテーマに、ラディカルな知と創造のスタイルを提示。1995年より多摩美術大学美術学部で教鞭をとり、現在は同大学情報デザイン学科教授。2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナーに就任。あいちトリエンナーレ2016の芸術監督を務める。著書に『記憶??創造と想起の力』(講談社、サントリー学芸賞)、『第三の眼』(廣済堂出版社)、『遠心力』(白水社)、『自然 まだ見ぬ記憶へ』(NTT出版)、『洞窟へ??心とイメージのアルケオロジー』(せりか書房)、『影絵の戦い』(岩波書店)、写真集『瞬間の山』、『文字の母たちLe Voyage Typographique』(インスクリプト)、『In-between2 フランス、ギリシャ』(EU・ジャパンフェスト日本委員会)など多数。

fs3
fs4




この場にアップした内容は、その後ペンを入れる場合があります。

バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ