平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

授業で、映画『惑う』の撮影現場へ (「みしまびと」プロジェクト)2015/12/23

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三島に住んでいる友人が、「みしまびと」という集まりがあるから来ませんか、声を掛けてくれた(今年の夏)。

「みしまびと」とは、「とにかく三島が大好き。三島のために役に立ちたい。三島を活性化したい・・」と言う人々の集まりだ。そんな人たちが、三島を舞台とした映画『惑う 〜After The Rain〜』を制作することになった(2015年12月13日クランクアップ)。その日は、その決起集会の場であった。

以来、そこでお目にかかったスタッフのKさんやTさんが、こまめに「みしまびと」の情報を送ってくださった。だいたい名刺交換をすませると「また何かあったらよろしくお願いします」と挨拶をしてお終い、というのが通り相場だが、「みしまびと」は違っていた。
授業に、林弘樹監督(黒沢清や北野武の助監督という経歴を持つ)や三島市役所の小嶋敦夫さんがわざわざ足を運んでくれたりもした。「物事に本気で取り組んでいる大人こそ見倣うにあたいする」という林監督の言葉と、「(担当としてシティーセールス・シティープロモーションを推進しているが)ほんとうに大切なものは、売れない」という小嶋さんの言葉が印象的だった。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/2169.html

映画の完成だけが目的ではなく、「地域の未来をつくる人」をつくる、ことを目指している「みしまびと」を応援したい。

あぁ、それにしても、フィルムの現場は、ほんとうに緊張があっていいなあ。なつかしい。


【あらすじ】
舞台は1980年の三島。物語は石川家の結婚式前日から始まる。明日嫁いでいく長女「いずみ」と食卓を囲む母「イト」。いつもと変わらない二人の風景。かつて石川家は父「誠志郎」がイトと塾を営み、多くの若者、ご近所さんが集まりにぎわっていた。誠志郎の死や妹「かえで」の妊娠など、さまざまなことを乗り越え、家族は未来をつくっていく。時代と共に移りゆくものと受け継がれてゆく家族愛。豊かな街の表情と世代を越えて語り継いでいきたい愛の姿を、飾らなくとも美しい日本女性の生き様を通して丁寧に描く物語。
▲いずみ役:佐藤仁美さん
▲かえで役:中西美帆さん
▲イト役:宮崎美子さん
▲誠志郎役:小市慢太郎さん


◆「みしまびと」プロジェクト公式サイト
http://mishimabito.com

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