平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

闇本  2015/10/27

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山の奥のまたその奥、とある邸宅を訪ねた。

そこで着物姿の女性に闇の中に引きずり込まれて「闇本」なる世界を体験した。
だが、ここに詳しいことは記せない。
なぜなら、入るとすぐに手拭いで目隠しをされ、畳の上を這いまわり・・・体験したわたし自身が何が起こったのかよく理解できないでいるからだ。

確かなことは「儀式」の最後に、立て付けの悪い戸口の前で、くだんの女性から漆黒の封筒におさめられた一冊の本を手渡されたことだけだ。


途中、『檸檬』を囓った。やたらと甘かった。

闇はいいね〜、闇は。幽玄だ。


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