悟りってなんですか？ 2015/06/08
静岡大学人文社会科学部の宮城島遥加さん率いる特殊部隊？（隊員は、勝又稜君、仁科太一君ら）が、「静大による戯曲朗読会 再演 日本国憲法を考えた？！ 〜憲法学者 鈴木安蔵先生〜」を企画した（於・gallery sensenci）。
この戯曲は、平成25年度の「情報意匠論」という授業のなかで企画されたもので、静岡県舞台芸術センター（SPAC）俳優・奥野晃士さんの全面的な指導の下、制作、実演されたものである。
今回は更に、ピアニストの窪田由佳子さんの演奏が場に力を与え、戯曲に厚みを出した。
そうして、忘れてはならないのが、これらの企画を支え続けてくれている sensenciというギャラリーの存在である。柴田彰さん、恵子さんご夫妻が無償で提供する場と力がなければ、学生らの活動はひじょうに狭まったものになってしまうだろう。こういう大人の存在を学生たちは当たり前だとおもってしまってはならない。感謝し続けなくはいけない。柴田さんご夫妻には返せなくても、後輩にバトンを渡さなくはならない。これが本来の贈与というものではないか（恵子さんが用意してくれる手料理が毎回創意工夫に溢れている）。
特殊部隊の次なるミッションは、羽衣と能とフランスがテーマとなる。お披露目は、秋の入口かな。
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地域資源を活用した“体験プログラム”、「藤枝おんぱく」（50日間で75の体験プログラムを提供）というイベントのラインナップから「BOZU BAR 〜若き僧侶の集う夜〜」という企画に参加（主旨からすると「若き僧侶と」の方がよかったかも）。
いわゆる「イベント」というものに行く機会はめっきり減ってしまったが、「藤枝おんぱく」の企画者の一人Tさんとは知人であったことと、BOZU とBARという異質なものの掛けあわせに、どこかときめくものがあって参加を決めた。
会場となっているBAR（BARZER）の扉を開けると、お坊さんが受付に立つ。参加者は主催者の指示に従って4つのテーブルにふりわけられる。そのテーブルを藤枝市在住の若手の僧侶4人が、時間を区切って対話をしてまわるという趣向である。
わたしは、4人の僧侶らに共通した質問をぶつけてみた。
「悟りってなんですか？ どんな状態をいうのですか？」
宗派の違う4人の答えと答え方はそれぞれで、膨大な知識を使って説明する僧侶や自らの体験を通して答えようとする僧侶、教えに忠実に解説する僧侶など、それはそれでひじょうに楽しくて勉強になった。
・藤枝おんぱく公式サイトhttp://fujiedaonpaku.jp
僧侶と言えば、最近読んだ本に、藤原東演著『捨てる幸せ シンプルに、ラクに生きる「禅の教え」』（あさ出版,2015）がある。藤原東演さんは静岡市葵区にある宝泰寺の住職であり、隣接する施設サールナートホールの館長である。以下、「捨てる」がキーワードで書かれた文章だ。正直だ。
「お恥ずかしい話ですが、私も良寛さんのように、清貧の生活をしている訳ではありません。それどころか、この歳になっても物欲がけっこうあるほうではないかとさえ思います。本は好きですし必要ですから、ほとんど際限なく毎月買います。東京に行った際に、神田の古書店めぐりをするのをとても楽しみにしています。十畳ほどある部屋が、本であふれています。もう棚には入りません。さらに書斎にも本が積まれていて、それに囲まれて仕事をしています。文房具もかなり好きですね。とくに新しい物にはとても興味があります。最近はパソコンを使いますが、ときどき原稿を書くとき、万年筆を使ったりしています。なによりも大切にしているのが、妻から誕生祝いにもらったもの。それなりに高価なものでもあり、私の宝物です。東京や名古屋あたりの出講ですと、静岡から車で行ったほうが楽なので、車も多少贅沢しています。さらに年齢と安全性を考えて、比較的大きな車を使っています」（pp.52-）
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完成したら連絡をしますので取りに来てください。それでは地方の焼き物センターと同じ。
焼き上がった器をじっくりと眺めたり、隣に座った方の器を拝見したり、そこから自然と対話が生まれる。実際に飲みものを入れて使ってみることで感動をわかちあう。
とても良い企画でした。dのみなさま、ありがとうございました。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/2086.html
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