麻殖生素子さんの屛風 2015/05/24
『観○光』KAN-HIKARI EXPO 2015 鎌倉展 麻殖生素子(まいお もとこ)さんの作品は、浄智寺の広間を飾った。
麻殖生素子さんは、メトロポリタン美術館やフィラデアルフィア美術館がその作品をコレクションする国際的な表装作家である。
作品は一貫して屛風である。その手法は、伝統を踏まえた革新で、麻殖生さんご自身も「伝統をやっているつもりなんですけどね」と笑う。
麻殖生さんのつくる屛風は、その扇の長さが一定ではなく、一扇ずつ広がっていくごとに4寸ずつ長くなっていく。しかも左右が一対になっているのではなく、表裏が一対になっている。思わず表裏と書いたが、表も裏もない。ぐるっと屛風の周りを巡っていくと、それは表情を劇的に変える。流紋側が「曲」で、うねるような表情の側が「行きつ戻りつしながら行く」という作品名である。
「脳内探訪」内の、麻殖生素子さんの記事
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/331.html
( ↑ )同会場で、偶然、瓜南直子さんの作品「日時計」(岩絵具 麻布)に出会えた。この会場に展示されているとは正直知らなかった。うれしい・・・瓜南さん・・・瓜南さんは浄智寺に眠っている。
https://www.facebook.com/naoko.kanan?fref=ts
( ↑ )榎俊幸さんの屛風「楽猿図遊猿図屛風」(六曲一双 高さ172㎝ 幅365㎝)にも遭えた。力がある。
しばらく眺めていると猿になって戯びまわっている自分にはたと気づいた。
http://www.ac.auone-net.jp/~enoki/
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