ブラームスの淡い恋 2013/10/07
◆秋といえば、ブラームスである。刷り込みかも知れないが、なぜか木々の色が変わってくるとピアノの音が聞こえてくる。何といってもピアノ五重奏である。ブラームスはピアノ五重奏を一つしか書いていない。しかもそれは途中、弦楽五重奏として書き直してみたりもしている。
以前、運転中のカーラジオから、パブロ・カザルス演奏のブラームスが流れてきて、思わず運転していた車を道路の脇にとめてしまった。そんなことを今思い出した。あ〜 ブラームスを「発見」したシューマンも聴きたくなってきた。とりあえず、今は真夜中の3時だから、仕事をしながら、YouTubeで聴いて、あすCDを探し出してこよう。
ブラームスの室内楽は実にいい。ピアノとホルンとヴァイオリンの三重奏もまるで秋が香ってくるようだ。
なぜこういった思いに至ったのかといえば、先日、静岡音楽館AOIの小林旬学芸員の「この1曲をとことん語る」でブラームスのピアノ五重奏曲のお話しをうかがったからである。小林学芸員の話は名演である。情報(というより感性)がギャザーのように折りたたまれていて、いつも彼の「関係の発見」にハッとさせられるからだ。
きっと、ブラームスの、シューマンの妻クララ・シューマンへの想いを少しだけ知っていると、ピアノの音色もいままで以上に深く聞こえてくるだろう。
まずはこれである。
http://www2.aoi.shizuoka-city.or.jp/concert/detail.php?y_yoyaku_day_uid=9570
◆明日は、愛知芸術文化センター・文化情報センター主任学芸員 唐津絵理さんとの対談である(静岡大学アートマネジメント力育成事業)。
トリエンナーレの舞台裏から、劇場法まで、時間の許す限りおはなしをうかがってみたい。
◆後期の授業「情報意匠論」が始まった。有難いことに大教室へ他の教室から椅子を運び込む羽目になった。2回目は半分ぐらいに減るかもしれないけれど(笑)
◆仕事が膨大過ぎて毎日「脳内探訪」まで辿り着けない。
ここ半年で、10年分ぐらいの仕事をしているような気がする。一週間のスピードがはやすぎる。矢すら見えない。
書いておきたいことが山のようにある。書かないことで曖昧にしていることが多すぎる。やはりどんなに忙しくとも書かないといけない。書くからこそ解るし、身体に定着するのである。
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