拾う神
裏店(うらだな)に逼塞(disappear)して久しい。糊口をしのいで幾星霜。ありがたいことに、こうしたウェブサイトをはじめたために多くの人が、なにやかにや反応してくださる。ただこのサイト、ブログとは違い、読み手の意見が書き込めない。読んだら読みっぱなし、片腹痛い意見に反論も書けないものだから、読み手はストレスが溜まる一方。そのためダイレクトにメールをくださる方もいれば、あるいはお会いした折りに機銃掃射のごとく意見をぶつけてくださる方もいる。また鷹揚に構えて哄笑して許してくださる態度にもお会いすれば、仕事しているの?と鋭い刃を突きつけてくる御仁もいる。こんな駄文に如(し)くは無し、まことにありがたいことである。
そんななか一通のメールがうれしかった。「私め、平野さんという人の文化のサポーターですから!」には泣けてきた。ありがたいことである。思わず、手を合わせてしまう。キムタクに嫉妬しているこの小人には勿体ないお言葉である。益々、日々書くという行為を通して披陳したいと考える。ほまちを数えている暇などない。