平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

愛し合う二人はなぜ背中合わせなのか  〜静大生によるロダン作品のギャラリートーク 2013/07/14

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静岡県立美術館 ロダン館に於いて、二日間にわたって実施した学生によるギャラリートーク(静岡大学 人文社会科学部 言語文化学科 比較言語文化の授業にて実施)。

欧米の顔文字と日本の顔文字とを比較しながら、ロダンがなぜ「花子」の顔(マスク)なかでも眼で変化を付けたのかを論じてみせた学生がいたり、なぜこれほどまでに愛し合う二人が背中合わせでつくられているのかと問うてみたり、参加者全員でブロンズ像の格好をすることでその人物が何をしようとしているのかをみんなで推察するなど、難易度の高い対話型によってトークは進められた。結果、なかなか愉快でハッとさせられる場に仕上がったといっていいだろう。中国からの留学生も、言語の壁を越えながらがんばった。改めて学生らの底力に感服させられた。

そうして、何よりもこの二日間、想像以上の方々にギャラリートークを聴いて頂いた。両日とも足を運んでくださったMさん。午前の部が終わって、午後の部開始までの2時間を待ってくださった方。後輩たちの晴れ舞台を見に、わざわざ新幹線で遠い道のりを駆けつけてくれたTさん。そうしてこのギャラリートークのために何度も広島県立美術館から駆けつけ、指導にあたってくださった学芸員の泰井良さんと東京組の内田稔子さんの名コンビ。このような場を受け止めてくださった静岡県立美術館の坂田副館長。今回の授業のすべてに於いてご指導頂いた静岡大学人文社会科学部の今野喜和人先生にも併せて感謝申し上げたい(そもそもこの授業は今野先生の授業で、わたしはお手伝いをしているという格好である)。

詳細は、静岡県立美術館ニュース『アマリリス』秋号で報告することになっている。


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たとえばルーヴル美術館では数え切れないほどのギャラリートークが実施されているし、来館者が自然とギャラリートークをおこなってしまう場合もあるという。

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( ↑ )静岡県立美術館 芳賀徹館長から直接指導を受ける学生。芳賀徹という人物のプロフィールを知るものとして正直かなり恐怖だが、大変に羨ましくもある(笑)

http://ja.wikipedia.org/wiki/芳賀徹



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