V14は陰謀か?!
ちぇ、またキムタクか。V14だ。何がって? 雑誌「an・an」の特集「好きな男・嫌いな男」の(納得のいかない)結果のことである。別にキムタク個人になんの恨みもない。だから映画「HERO」だって観てやってもいいぜ、というくらいの余裕がある。
V14というのは、14年連続一位ということだ。14年って、あなた、生まれたばかりの赤ちゃんが、四つん這いでハイハイしていたかと思ったら、直立二足歩行で走り出し、天空を滑空して(ありえない)、何を間違えたのか、こんがり日焼けしただけの部活の先輩に恋をして、とりあえず物事の分別の付く中学生になっているってことですし、植えたユーカリの木もとっくに十数メートになっているってことですよ(KURATAさん、ありがとう。KURATAさんのユーカリ話を聞いていると冬眠を忘れるくらい楽しい)。
でも、今回もそうだったけれど、おいらのところには、なんの事前の連絡もなかったっス。打倒キムタクでいきましょう!!と芸能界某氏と手を握り合った密談もなかったのだ(ムカッ)。直木賞や芥川賞の発表のように、編集者やマスコミ陣といっしょに今か今かと電話の鳴るのを待っている、今年はわたしもそんな覚悟を決めて初Vを迎えるつもりでいたんだけれどな〜。
陰謀である。明らかに謀略である。産経新聞も中日新聞もそんなに騒がないでくれたまえ。これは見えない大きな力が働いたに違いない。きっと、わたくしが以前ブッシュと小泉とビンラディンの悪口を新聞に書いたからだろう。どーせ、この中のだれかが犯人に決まっている。まさかとは思うが、三人が山中に潜伏して平野をいかに初Vにさせないか顔を突き合わせた、そーゆー憶測も捨てきれない。きっと彼らだれかの感情的行動が今回この結果を生んだのだ。
いやまてよ、世間の嫉妬のせいかもしれない。「一羽の蝶が北京で今日はばたいて空気を乱した影響で、何日か後にニューヨークに嵐がやってくる」というではないか。みんなの小さな嫉妬が大きな渦となり、わたくしの可能性をつぶしたのだ。この気象学者ローレンツのバタフライ効果を知っている方なら納得して頂けるはずである。わたくしがいっているのではない。ローレンツ大先生がおっしゃっているのだ。現代気象学、しかも複雑系の科学が証明したのである。したがって、わたくしはいまひじょーにゆったりとした気分である。心中は次回の発表をいかに迎えるか、それを考えている。信じてもらえないだろうが(当然である)達観した心境である(なぜかここで西田幾多郎『善の研究』の一文「若し達観する時は世界は罪を持ちながらに美である」を思い出す)。悟りとはこーゆーことか、イヤ違う(益々混乱)。
いずれにしてもわたくしも、大人である。こんなたわいもない結果にいつまでもこだわっているつもりはないし、もちろん裁判などしないし、六カ国協議にもちかけたりもしない。安心してくれたまえ。
少し冷静になろう。平野らしくない。はーはーふー、ひーひーふー。しかし、このV14という結果はやはり異常である。きっと初期のころにファンになった人たちがずっと離れずにファンで居続け、年ごとにそのパワーで周りを巻き込み、ずっとスライド投票しているのだろう(でもそもそもその人たちってどこにいるの)。もっといえば彼女たち(まてよ、男性も?)はこの投票を年中行事にしているのだ。毎年手帳を新しく購入すると、まず「キムタク投票」と朱で書き入れる、そんなイメージだ。
そもそもキムタクファンにへつらうつもりなど毛頭ないが、やはり彼には何某かの色っぽさがあるとしかいいようがない。というのも、数ヶ月前から平野がある本を書くために「色っぽいってなんですか」というアンケートを実施したり、ヒヤリングしているなかで、やはりダントツ一位がキムタクなのである。この「色っぽい」とは何かを、日本文化、あるいはそれを越えて、人類史としての色っぽさ、という視点で歴史を眺めてみることの重要性を強く感じているのである。
そうそう、データを疑う、命題を疑う(YORIくん、いいね?)、雑誌キムタクV14でだれがいちばん得をするか!という視点も大切にね。はい、その通り、わかればよろしい。
油断するなよな、キムタクさん。じゃあな。ははははははは。
※追記
@マツケンもヨンさまも、高校球児や某ゴルファーも、彼らを核となって追いかけているのは、団塊の世代のおばさまたちである。彼女たちは、ビートルズやGS、学生運動や公害問題などで集団的に動くことに抵抗が少ない。数の力で社会を動かしている集団である。ちなみにこういったくくられ方がイヤなのも団塊の世代。
@キムタク問題で気分を害していたら(害していたんだ〜?自問自答)少しうれしいことがあった。
ある仲間とのメールのやりとりがあって、そこに画家の山口晃さんと平野が似ているというメッセージが書かれていた。これはうれしことだ。山口晃さんは憧れの人だからである。
http://www.jump.co.jp/bs-i/chojin/archive/040.html
しかし、そういってくださった方が、また大のキムタクファンであるというのは、神のいたずらか。
山口さんの書籍については以前、この脳内探訪にも画像だけではあるがご紹介させて頂いた(そのときには山口さんの本を編んだ編集者の話であった)
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/88.html
さらに癒しの現場にカメラが入る。そもそも癒しとは文化人類学の言葉で、呪術から開放させることをいった。1970年に上田紀行氏が、今のようにリラクゼーションといった意味で使いはじめ、時代の追い風の中で広まる。
@ここ↑までで 原稿用紙5枚半。
「こんな馬鹿なことを書いているならとっとと原稿あげろ〜」
す、すみません、SASAKIさん、おゆるしくださ〜い。
バランスをとっておりまして、はい・汗
@更に追記
テレビ出演でコメントしたことは、今や4兆円規模に育ちつつある通販の現場について。今や通販の内半分は、ネットから。ネット通販の売り上げは間もなく、二兆円。この度統合を発表した業界第一の松坂屋と大丸の総売上ですら、1兆1000億円である(トヨタの売り上げ2兆円、マイクロソフトのビルゲイツ夫妻が死後50年かけて寄付するといった財団の基金が3兆7000億円)。なかでも大きな特徴は、ネットでは売れないと考えられ、敬遠されていた衣類の売り上げが鰻登り。それを牽引しているのがZOZOTOWN http://zozo.jp/
なのである。なんと一日のアクセスは1000万ビュー、一月3億という驚きのアクセス数である。