壇蜜ってだれですか? 2013/04/12
鉱物の方が色っぽいでしょう?!
以前、テレビに呼ばれてタレントのローラちゃんといっしょになったとき、絶頂期のローラちゃんをまったく知らなかったわたしは、同じ番組に出演していた博物学の荒俣宏さんに目がハートなっていて、後から大学生たちに呆れられた。
芸能人に対してそんな程度の知識しか持ち合わせていないわたしなので、当然「壇蜜」というタレントのことも一切知らなかった(未だに「動いている壇蜜」は見たことがない)。その存在は4月10日付 朝日新聞の「タレント壇蜜」なる記事でほぼはじめて知った。そんな程度だ。
寸評を寄せていた4人の内、黒川伊保子さん(感性アナリスト)はこんな分析をしている。
「壇蜜。たしかに男心をそそる語感ですね。
舌を厚く使ってはじく〈ダン〉は迫力・弾力・ボリューム感をほうふつとさせる。一方、唇をふっくらとがらせて鼻腔を鳴らす〈ミ〉は甘くカワイイ感じ、最後の〈ツ〉は音響は小さいのに口元に強い摩擦を感じさせる刺激音です。
ダもミツも、唾液がたまりぎみになる。これがぬれた感じ、つややかさのイメージをもたらす。」
紙面の他の評では、「つけまつげなし。髪も染めていないし、爪も短い。さらには、写真集には、トリハダがアップで写っている。普通、事務所に修正させられますよ」(池田清美評)。「こういう風にやれば不快感を与えないという法則をとらえて、エロをデフォルメしている」(森永卓郎評)。「むしろ、目と鼻が立体的に浮かび出ているわけでもなく、幸せが薄そうに見える(中略)女性が女の子扱いされる時代が終わり、自らの売りを考えようとする時代にはまったのではないか」(井上章一評)、と他の3人の男性陣はほぼビジュアルに目線が行っている。
わたしは黒川さんの仕事、感性アナリストという職業をよく存じ上げないが、切り口に興味をもった。氏は文章をこんなふうに結んでいる。
「一生イロモノで行くには彼女、頭がよすぎるし、情が細やかすぎるような気がするんです。老婆心ながら。」
時折聞こえて来る「おばかキャラ」との対比であろうか。
わたしは、壇蜜のように「女」「エロ」を前面におしだすことにまったく興味がない。それどころから、ときには強い不快感を覚える。いくつかの問題を引き起こすことへの懸念がついて回る。一言で斬れば、品がないからキライダー。ただ、とくに、壇蜜がどうのこうのと言うよりも、黒川伊保子さんの視点が面白かったということを綴ってみたくなった。
あぁ、今検索をしてみたら『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)の筆者なんですね。なるほど。
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