平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

アートミュージアムラボ   2013/03/10

aml




この3 月6,7,8日の3日間、「Art Mueum Labo アートミュージアムラボ」(主催:財団法人地域創造、共催:静岡県立美術館)が開催され、全国の公共美術館から問題意識の高い学芸員ら関係者が静岡に集まった。

主催者 財団法人地域創造公式サイト http://www.jafra.or.jp


●目的「アートミュージアムラボは、公共美術館等職員を対象とした研修プログラムです。少人数のゼミ形式によるセミナー、グループ討議、ワークショップや事業体験プログラムなど双方向型の研修で、美術をとおした地域における創造的な芸術活動の環境づくりに取り組む人材の育成と、相互交流の促進を目指し実施します」

●内容「公立美術館の現状や今後のあり方に関して、少人数のゼミ形式による研修を通して考えます。とくに〈事業体験プログラム〉をとおして美術館を拠点とした先進的な地域交流型事業を体験し、新しい手法について学びます」
と明記される(地域創造発行資料より)


今回私たちが発表した『大学との連携・コンソーシアムの可能性』においては、いっしょにプロジェクトを推進してくれた学生たちの膨大な力を借りることとなった。
また3日間の密なラボの報告についてはわたしが書く立場にないので控えたいが(そのうちに地域創造が報告書をまとめてくださるだろう)、現在の美術館関係者の貴重な生の声を直接聴くことができた。

今回のテーマは「連携」。
一つだけはっきりと言えることがある。(あくまでもわたしの意見だということを申し添えれば)、ただいっしょにイベントをしたり、互いの場所を貸し借りしただけでは、それは連携とは言えない。
少なくとも、大学を主語にして述べるなら次のような視点が必要となってくるだろう。

・地域や他の組織とつながることで、互いの研究テーマを深めあい、継続的に社会的問題を解決していく →共有知の集積と利用により社会の問題解決
・地域とつながることで、大学の知を深め、学生が大学生活をより豊かなものにしていくための方法を獲得する場と位置づける
・大学教育における人文知の視点を広げ、深度を深める(※今回は、発表した立ち位置から、敢えて「人文知」とした)


「アートミュージアムラボ」にあわせて開催された「むすびじゅつ」(コーディネーター 静岡県立美術館 川谷承子学芸員 スノドカフェ 柚木康裕さん) ↓

aml8


( ↑ )静岡新聞 2013/03/4

( ↓ )静岡新聞 2013/03/6

aml7



kb10

kb9


[ アーティスト X 会場 ]
・臼井良平(立体) 野沢裕(ドローイング、映像) 八木貴史(立体) X 静岡県立美術館 エントランス
・遠藤一郎(パフォーマンス) X SPAC-静岡県舞台芸術センター 2階ホワイエ
・川見俊(絵画、立体) X Gallery PYPS
・平川渚(インスタレーション) X オルタナティブスペース・スノドカフェ
・辻牧子(立体) X ボタニカ・アートスペース
・辻直之(映像) X 静岡シネ・ギャラリー(サールナートホール)

http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1846.html

http://www.musubijutsu.net

http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/information/2012/musubi_artist_talk.php

http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/information/2012/musubi_takoage.php


( ↓ )以下4枚 むすびじゅつ各会場を巡るラボ参加者ら


AML7

aml3

aml4

AML8


◆学芸員が集って問題を共有するこんな会議もあった。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1823.html



◆さあ、次は「放つ」だ。そうして「間だ、魔だ」で、「編む」だ。編むの次は「解体」で、解体の次は「見る・語る」、見る・語るの次は「観察」で、観察の次は「あそぶ」、あそぶの次は「稽古」だ。いったいぜんたい、いつ休めるのだろう。宿題に手が付けられない。


この場にアップした内容は、その後ペンを入れる場合があります。
※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。


バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ