はしたない、破廉恥、野蛮、いかがわしい・・・ 2013/02/05
元東京大学総長、蓮實重彦の『随想』(新潮社)という書物がずっと心のすみに引っかかっていた。Amazonで、ポチッとボタンを押せばすぐに読めたのだろうが、他に急ぎで読まねばならい本もいくつかあって、そのまま放っておいた。だが、つい最近ひょんなことから、それに目を通す機会を得た(映画評論家としての氏の文章はこれまでに読んだ記憶がない。深い意味はない。きっとそれはわたし自身に映画というものを、評論を通して鑑賞し、考えてみようという習慣がないからだろう)。
この書物は物静かに、しかし、ある迫力をもって迫ってきた。そうして、「はしたない」「破廉恥」「野蛮」「いかがわしい」「やれやれ」ということについて、改めてきちんと考える機会を得た。これらの言葉を通して、周りを見回してみると、確かに氏の言うことが日常を覆っていることに気づかされる。
毎度のことではあるが、わたしはここで「道徳」を全面に出して何かを言いたいわけではない。
詳しくはここには書かない。自分の胸におさめて、襟を正したい。自分と他者との間にこれらの言葉をフィルターのように噛ませることにしよう。物静かに。
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※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。
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