台所のおと 女性のおと 2012/11/13
店内満席。そのまま失礼しようかと考えたが、思わぬ特等席。店の庭先が冬の入り口。
◆『台所のおと』を再読(再々々々読?)。とくに女性は、自身に独自の音を持っているということを、読むたびに深く幸田文に教わる。
先日ある店で隣のテーブルに座った女性が、バッグやその中身を放り投げるようにしてテーブルに置くのを全身で聞かされ、いたたまれない気持ちになった。そういう音は意外といつまでも耳の奥に残ってしまうもので、その日は夜の読書にまで響いてしまった。
氏より育ち。体にしみついた音は誤魔化せない。
こうして寒さに背中を丸めて真夜中に筆を呵していると、その指先の音が言葉そのものをつくっていることに気づかされる。
◆胃に「陥没」見つかる。陥没・・・近日また胃カメラ。
この場にアップした内容は、その後ペンを入れる場合があります。
※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。
バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。